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2012年8月2日木曜日

完全(かんぜん)と完璧(かんぺき)のちがい

先日(せんじつ)またまたチアゴ先生(せんせい)からいい質問(しつもん)が。

「完全(かんぜん)」と「完璧(かんぺき)」のちがいは何(なん)ですか。

はい、はいそれは…とポルトガル語(ご)に訳(やく)してみると、彼(かれ)が言った(いった)とおり、同じ(おなじ)訳になってしまう…。

勉強(べんきょう)しているな~、チアゴ先生。

というわけで、また例文(れいぶん)を考える(かんがえる)ところから始めた(はじめた)。

「完全」を使った(つかった)例文(れいぶん)

1.完全に解決(かいけつ)できるまで、帰らないで(かえらないで)ください。
2.プレゼントのことは完全にわすれている。
3.この服(ふく)が完全に乾く(かわく)まで、ここに干して(ほして)おいてください。
4.完全燃焼(かんぜんねんしょう)

「完璧」を使った例文

1.あなたの日本語(にほんご)は完璧です。
2.(できあがった作品(さくひん)をみて)完璧だ。
3.彼は仕事(しごと)を完璧にこなす。

他(ほか)にも色々(いろいろ)と例文を考えて(かんがえて)みたところ、次(つぎ)のような結論(けつろん)にたどりついた。

「完全」も「完璧」も「文句(もんく)をいう必要(ひつよう)がないくらい」の意味(いみ)があるが、「完全」にはもっと広い(ひろい)意味がある。

完全には他に「全体(ぜんたい)」、「全部(ぜんぶ)」、「健全さ(けんぜんさ)」の意味もある。

特(とく)に、「完全に」には「すっかり」、「全く(まったく)」の意味があるが、「完璧に」にはこの意味がないので、同じように使うことはできない。

これに対して(たいして)「完璧に」は「欠けて(かけて)いるものが全くない」という意味が強い(つよい)。

また、「完全」はいつも「完全な」、「完全に」のように形容詞(けいようし)か副詞(ふくし)のかたちで使うか、「完全無欠(むけつ)」、「完全試合(じあい)」のように、他のことばをつけて使う。

しかし、「完璧」は他のことばをつけて使うことができないし、「完璧だ。」のように「~な」、「~に」をつけないで使うこともできる。

私がたどりついた答え(こたえ)は以上(いじょう)。

日本語学習者(がくしゅうしゃ)は勉強すればするほど、色々な疑問(ぎもん)がわいてくる。私たち日本人は子どものころから慣れた(なれた)感覚(かんかく)で日本語を使っているので、ちょっとしたニュアンスのちがいがわかる。

でも、日本に住まない(すまないで)、限られた(かぎられた)時間(じかん)で、日本語を勉強している人にとっては、このちょっとしたニュアンスのちがいがとても大事(だいじ)になってくる。

今回(こんかい)のチアゴ先生の質問もとってもいい勉強になった。私も一生懸命(いっしょうけんめい)勉強しないと。

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