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2011年12月26日月曜日

もうすぐ大晦日(おおみそか)

クリスマスが終わって(おわって)しまった…。

日本ではクリスマスは彼女(かのじょ)や彼氏(かれし)と一緒(いっしょ)に過ごす(すごす)のが普通(ふつう)。比べて(くらべて)、ここブラジルは大半(たいはん)がクリスチャンなので、クリスマスになると教会(きょうかい)へ行き(いき)、クリスマスは家族(かぞく)と一緒に過ごすのが一般的(いっぱんてき)。私も23日から25日まで仕事(しごと)が休み(やすみ)だったので、イブに七面鳥(しちめんちょう)をたべながら、家族、友人(ゆうじん)とゆっくり過ごすことができた。

もう雪(ゆき)のないクリスマスを何度(なんど)過ごしたのかなぁ~。

あとは29日からの年末休暇(ねんまつきゅうか)を利用(りよう)して、大晦日(おおみそか)の大掃除(おおそうじ)をしないと。日本では大晦日に大掃除をして一年のほこりをとり、新しい(あたらしい)年(とし)を迎える(むかえる)のが普通だけど、ブラジルでは日本のように「なにがなんでも大掃除!!」という意気込み(いきごみ)はないような気(き)がする。

しかし、31日から1日にかけて日付(ひづけ)が変わる(かわる)ときに打ち上げる(うちあげる)花火(はなび)の量(りょう)は半端(はんぱ)じゃない。ちょっと高台(たかだい)にある我家(わがや)の2階(かい)からはあらゆるところの花火が見れる(みれる)ので、日本の夏期の花火を一夜(ひとや)にして、一気(いっき)に見るようなもの。もちろん音もすごいので、うちのダックスは部屋(へや)の隅(すみ)によって、ひたすら震えて(ふるえて)いる。かわいそうに。

日本にいたころは、この時期(じき)年賀状(ねんがじょう)書き(がき)に追われて(おわれて)いたんだな~なんて思う(おもう)。ここに来て(きて)から全く(まったく)書かなくなってしまった。それでも忘れずに(わすれずに)、いまだに年賀状を送って(おくって)くれている友人、親戚(しんせき)には本当(ほんとう)に感謝(かんしゃ)。

今年は9月からこのブログをはじめて、自分(じぶん)の中(なか)の整理(せいり)ができたことと、おもいがけず懐かしい(なつかしい)人からも連絡(れんらく)がもらえたりしたのが何より収穫(しゅうかく)。来年(らいねん)も、生徒(せいと)からの色々な(いろいろな)疑問(ぎもん)に答えて(こたえて)ブログを続けて(つづけて)いけるよう、勉強(べんきょう)しないと。

2011年12月11日日曜日

漢字検定(かんじけんてい)

今月(こんげつ)は仕事(しごと)もたまっていて、何か(なにか)と忙しく(おそがしく)過ごして(すごして)いる…。気(き)がつけば、もう12月の半ば(なかば)。

そんな中(なか)、来月(らいげつ)下旬(げじゅん)に行われる(おこなわれる)漢字検定(かんじけんてい)を受験(じゅけん)することに決めて(きめて)しまった。

パソコンを使う(つかう)ようになってから、めっきりと字(じ)を書く(かく)ことが少なく(すくなく)なり、漢字を思い出す(おもいだす)のにも時間(じかん)がかかってしょうがない。できるだけ字を書く努力(どりょく)をしようと、手紙(てがみ)や仕事(しごと)の書類(しょるい)は手(て)で書こうとしているが、忘れる(わすれる)ばかりで、生徒(せいと)からきかれても、パッとすぐに漢字が出てこないことも多く(おおく)なった。

漢字は書かないでいると、忘れてしまう。

今回(こんかい)、漢字検定を受ける(うける)のは初めて(はじめて)。しかも検定試験(しけん)というものを最後(さいご)に受けた(うけた)のは恐らく(おそらく)かれこれ15年くらい前(まえ)だと思う(おもう)。久しぶり(ひさしぶり)の試験で、「また漢字を勉強(べんきょう)しなくては。」と自分(じぶん)の刺激(しげき)になっているので、よかった。生徒たちにもがんばって試験を受けるように勧めた(すすめた)。まだあまり知られて(しられて)いないかもしれないけど、漢字が好きな(すきな)生徒には絶対に(ぜったいに)いい機会(きかい)だと思う。

あと一か月(いっかげつ)しかないのに、まだ、全然(ぜんぜん)勉強してない。合格(ごうかく)は難しい(むずかしい)かな~。

漢検(かんけん)の練習(れんしゅう)サイト見つけました。↓
http://go-kanken.com/

2011年11月30日水曜日

カタカナ語って何(なに)?

最近(さいきん)、カタカナ語(ご)についていけない。日本語には外国語(がいこくご)からできた日本語(にほんご)、つまりカタカナで表現(ひょうげん)される言葉(ことば)がある。

例えば(たとえば)、英語(えいご)からできた日本語では、ストレス(stress)、インターネット(internet)といった名詞(めいし)がある。形容詞(けいようし)のナーバス(nervous)、ソフト(soft)、よく使う(つかう)ハンサム(handsome)も全て(すべて)英語からできた日本語で、「ナーバスな」「ハンサムな」というように、ナ形容詞として使うことも多い(おおい)。

動詞(どうし)では「チャレンジする」というように、日本語とまぜて使う(つかう)ものもある。

外国人の名前(なまえ)も漢字(かんじ)の名前でなければカタカナで書く。

日本語そのものをカタカナで書くものもある。例えば、ケータイ(携帯電話(けいたいでんわ))なんて、今(いま)普通(ふつう)に使って(つかって)いる。

先住民族(せんじゅうみんぞく)であるアイヌのことばからできた動物(どうぶつ)の名前(なまえ)なんかもよくカタカナ語で表して(あらわして)いる。

でも、英語よりもっと前に日本に入ってきたのが、ポルトガル語とオランダ語らしい。だから、ポルトガル語からできたカタカナ語もある。例えば、パン、ビードロ、カッパ、ボタンなどなど。

こうして考えてみるとおもしろいけれど、すごい勢い(いきおい)でカタカナ語が増えて(ふえて)きているから、やっぱりついていくのが大変(たいへん)。でも、本当(ほんとう)にこんなに必要(ひつよう)なのだろうか?日本語で表現できることもカタカナ語で片づけて(かたづけて)いないだろうか???時々(ときどき)、カタカナ語の意味(いみ)がわからなくて、「この言葉の意味って何?」と日本語で説明(せつめい)してもらうことがある。少し(すこし)説明が長く(ながく)なっても、始め(はじめ)から日本語で表現してもらえるとありがたいと思って(おもって)しまう。

カタカナ語の役立つ(やくだつ)サイト見つけました!↓
http://homepage2.nifty.com/katakanaEnglish/

気(き)をつけた方(ほう)がいいカタカナリストも載って(のって)いました。英語圏(えいごけん)の人に教える(おしえる)時(とき)は要注意(ようちゅうい)!↓
http://katsu.watanabe.name/english/katakana.html

2011年11月29日火曜日

子どもクラス終了式(しゅうりょうしき)

26日は子どもクラスの終了式(しゅうりょうしき)だった。


いつもは成績表(せいせきひょう)をわたして、簡単な(かんたんな)ゲームを日本語でするだけなのだが、今回(こんかい)はクリスマスをテーマにうた、おりがみ、クリスマスカードを作って(つくって)、最後(さいご)に軽食(けいしょく)を食べた(たべた)。

子どもたちはこういったイベントが大好き(だいすき)。母(はは)の日のカードや父(ちち)の日のカードも一生懸命(いっしょうけんめい)作る。


一見(いっけん)、こうしたイベントはあまり大事(だいじ)ではないように見えるかもしれないが、子どもでも大人(おとな)でも、日本語(にほんご)勉強(べんきょう)しているからこそ、日本語を使って(つかって)何か(なにか)を自分(じぶん)で作り、喜び(よろこび)を感じる(かんじる)ことが大事(だいじ)だと思う(おもう)。


先生(せんせい)たちもがんばりました。ごくろうさま。


よくできました!

2011年11月20日日曜日

ぶらじりあ・えあしん その2-なつかしき友人(ゆうじん)&観光(かんこう)!

先日(せんじつ)のブラジリア滞在(たいざい)で、ひさしぶりにJICA青年(せいねん)ボランティア時代(じだい)の同期(どうき)、さおりちゃんに会った(あった)。実に(じつに)10年ぶり。

彼女(かのじょ)もブラジリアに住み(すみ)つき、同じく(おなじく)日本語教師(にほんごきょうし)をしている。


首都(しゅと)のブラジリアは、実(じつ)は日本人にもあまりよく知られて(しられて)いないと思う(おもう)。ブラジリアは、ブラジルのちょうど真ん中(まんなか)あたりに位置(いち)する、官庁(かんちょう)や各国(かくこく)の大使館(たいしかん)が並ぶ(ならぶ)完全な(かんぜんな)計画都市(けいかくとし)。さすが有名な(ゆうめいな)建築士(けんちくし)が設計(せっけい)したただけあって、街並み(まちなみ)はとてもおしゃれ。街を一回り(ひとまわり)するだけだったら、恐らく(おそらく)車(くるま)で半日(はんにち)かからないのではないかな?

国会議事堂(こっかいぎじどう)
カテドラル・メトロポリターナ大聖堂(だいせいどう)
聖堂の中(なか)
こちらにしかないフルーツで作ったアイスキャンディー(このうちおいしいと思ったのは2本だけだったけど…。)

気候(きこう)はマナウスと反対(はんたい)の乾燥地帯(かんそうちたい)だと聞いて(きいて)いたので、暑く(あつく)ないだろうと日焼け止め(ひやけどめ)もぬらず到着(とうちゃく)したのが失敗(しっぱい)。ものすごい日差し(ひざし)で、一気(いっき)に首元(くびもと)が赤く(あかく)なってしまった。でも、やっぱり札幌(さっぽろ)出身(しゅっしん)の私にはこの乾燥地帯が心地(ここち)よくてたまらなかった。

生徒(せいと)の引率(いんそつ)で行ったので、観光(かんこう)する時間(じかん)はほとんどなかったが、短い(みじかい)時間(じかん)でさおりちゃん一家(いっか)がいろいろな所(ところ)を見せてくれた。


さおりちゃんのだんなさん(アレサンドロさん)が、日本語で冗談(じょうだん)ばっかり言う(いう)ので、笑い(わらい)をこらえるのが大変(たいへん)だった~。

さおりちゃんの子どもたちは美男美女。よしよし。

たった一日の滞在で、あまり一緒に(いっしょに)話す時間がなかったのが残念(ざんねん)。マナウスからは離れて(はなれて)いるけれど、ここブラジルで同じ志(こころざし)をもってがんばっている友人(ゆうじん)を久々(ひさびさ)に見ることができて、自分(じぶん)も元気(げんき)になった。ありがとう。

2011年11月15日火曜日

ぶらじりあ・えあしん その1-全伯弁論大会(ぜんはくべんろんたいかい)

12日の早朝(そうちょう)マナウスを経ち(たち)、13日の全伯弁論大会に参加(さんか)するマナウス代表(だいひょう)の生徒(せいと)二人(ふたり)を引率(いんそつ)して、首都(しゅと)ブラジリアへ行ってきた(いってきた)。

今回(こんかい)、参加(さんか)したのは13人。 そのうち5人が日系人(にっけいじん)だった。

こちらは慧(けい)くん。マイクは持っても(もっても)持たなくても自由(じゆう)だったので、彼は持ってスピーチ。


そしてこちらははるみちゃん。ちょっと緊張(きんちょう)ぎみ。


ちょうど8年ほど前(まえ)、リオの全伯大会で日系の血(ち)が混ざっていない(まざっていない)ブラジル人が司会(しかい)をしていたのを見て、ショックを受けた(うけた)。日本語での司会は当然(とうぜん)日本人がして当たり前(あたりまえ)だと思っていたから(おもっていたから)。そのとき、あと10年もすれば、非日系人(ひにっけいじん)の先生がふえるんだろうなぁと思った。

今までたくさんの生徒(せいと)が全伯大会に出場(しゅつじょう)した。テレザさんは特別賞(とくべつしょう)をもらった。今も日系企業(きぎょう)に勤めて(つとめて)日本語を使っている(つかっている)。ガブリエル君は努力(どりょく)した結果(けっか)、「きれいな日本語賞(しょう)」をもらった。チアゴ君は非日系人だったが、すばらしいスピーチを終え(おえ)、日本往復航空券(にほんおうふくこうくうけん)をもらった。アメリカ経由(けいゆ)の航空券だったので、首都ブラジリアまでアメリカのビザを取りに(とりに)行かなくてはいけなかったが、結局(けっきょく)、ビザを取りに行く問題(もんだい)を解決(かいけつ)することができず、悔し(くやし)ながらも日本行きを断念(だんねん)した。ハファエル君はすばらしい発音(はつおん)で、ほかの地域(ちいき)の先生からも絶賛(ぜっさん)を受けた。今では同じ日伯で先生をしている。

みんなとっても熱心(ねっしん)で、色々な(いろいろな)ことを教えて(おしえて)もらった。弁論大会は先生と生徒の二人三脚(ににんさんきゃく)。どちらかが努力(どりょく)を怠って(おこたって)しまったら、すべてが無駄(むだ)になってしまう。今回、日伯協会の健(けん)先生(校長先生(こうちょうせんせい))から、再び(ふたたび)こうして全国(ぜんこく)のレベルを見るチャンスをいただいて、本当にいい勉強(べんきょう)になった。

今回は日系人と非日系人が半分(はんぶん)ずつの受賞(じゅしょう)。マナウスの二人は受賞できなかったけど、きっといい経験(けいけん)になったはず。 これにめげず、また挑戦(ちょうせん)してほしい。


 おつかれさまでした。


2011年11月9日水曜日

マナウスで太鼓(たいこ)の授業(じゅぎょう)

この前(まえ)の太鼓(たいこ)のワークショップの動画(どうが)をやっとアップ。

教えて(おしえて)くださった箕輪(みのわ)先生は、とっても明るい(あかるい)方(かた)で、一日(いちにち)8時間(じかん)にわたるニ日間(ふつかかん)の集中講座(しゅうちゅうこうざ)も、生徒(せいと)たちが楽しく(たのしく)受講(じゅこう)していた。

まずは練習風景(れんしゅうふうけい)。この曲(きょく)は8時間(じかん)くらい練習したらしい。
もちろん経験者(けいけんしゃ)もまざっているが、初心者(しょしんしゃ)をたった8時間(じかん)でここまでたたけるようにしてしまう箕輪先生には舌(した)を巻く(まく)。



こちらは2時間(じかん)しか練習(れんしゅう)していないらしい。


短時間(たんじかん)で生徒(せいと)をあきさせずに訓練(くんれん)するって、とっても難しい(むずかしい)。さすがベテラン箕輪先生。あっぱれ。貴重(きちょう)な授業(じゅぎょう)をどうもありがとうございました。

2011年11月6日日曜日

日本文化週間(にほんぶんかしゅうかん)開始(かいし)!

先週(せんしゅう)から領事館(りょうじかん)主催(しゅさい)の日本文化週間(にほんぶんかしゅうかん)が始まった(はじまった)。

昨日(きのう)は茶道(さどう)のデモンストレーション。デモをしたのは裏千家(うらせんけ)の先生(せんせい)、で、実(じつ)は私の母(はは)。



日本語学校)(がっこう)が終わって(おわって)すぐデモが始まったので、来て(きて)くれた生徒(せいと)もたくさん。

同じ(おなじ)時間(じかん)に太鼓(たいこ)のワークショップもやっていた。こちらは娘(むすめ)が参加(さんか)。


太鼓の先生(箕輪(みのわ)先生)とお話(おはなし)させていただいたときに、「茶道も経験(けいけん)があるかたは多くても(おおくても)、なかなか極める(きわめる)方は少ないようですね。私も含めて(ふくめて)。」というと、先生から「太鼓の世界(せかい)も同じです。」というお答え(こたえ)が返ってきた(かえってきた)。

伝統文化(でんとうぶんか)を教える(おしえる)人が少なくなってきている中、こうした機会(きかい)に少しでも(すこしでも)多くの人が日本の文化に慣れ(なれ)親しめれば(したしめれば)いいなと思う(おもう)。

2011年10月30日日曜日

男ことば・女ことば

最近(さいきん)、「~しろよ!」や「くそ難しい(むずかしい)」など、男性語(だんせいご)をふつうに使う(つかう)女性(じょせい)が増えて(ふえて)きえているらしい。

女性語として有名(ゆうめい)なのは「~かしら」、「~ね」、「~だわ」、「~の」、「~なさいよ」など。男性語(だんせいご)では「~だ」、「~ぜ」、「~だろ」などがある。他(ほか)にもたくさんあるが、いまだに区別(くべつ)されて使われているものは少なくなった(すくなくなった)。

語尾(ごび)で男性語か女性語かを教える(おしえる)のは、単語(たんご)で男性語と女性語を教えるのよりも難しい。場合(ばあい)によっては両方(りょうほう)使える時(とき)があるから。

「トイレ」も男性は「便所(べんじょ)」、女性は「化粧室(けしょうしつ)」ということばを使っていたが、最近は「トイレ」が一般的(いっぱんてき)。男性と女性が共通(きょうつう)で使う言葉(ことば)多い(おおい)。

ポルトガル語ではOi(オイ)という言葉を挨拶(あいさつ)のように使うことがある。日本語の「おい」は男性語なので、初め(はじめ)は使うのに抵抗(ていこう)があった。日本語で難しいのは同じ言葉を使っても、言い方(いいかた)によって、男っぽくなったり、女っぽくなったりするところ。私も気(き)をつけないと。

おもしろい男ことばと女ことばの表(ひょう)を見つけました!↓
http://adelieland.com/txt_nihogo/hyou1.htm

2011年10月25日火曜日

生徒(せいと)の質問(しつもん)‐書き言葉

先日(せんじつ)、授業(じゅぎょう)で生徒(せいと)のクレーベルソンさんに「ロビーにて展示(てんじ)されます。」の「にて」はどういう意味(いみ)かと聞かれた。

彼(かれ)が習った(ならった)「に」(または「で」)で表現(ひょうげん)されていれば問題(もんだい)なかったと思う(おもう)。

実(じつ)は、これは文語体(ぶんごたい)と呼ばれる(よばれる)ことばで、簡単(かんたん)にいうと文などで使われることば。この時(とき)の意味は「に」と変わりない(かわりない)。日本語の中には文語体がたくさんある。だから、本(ほん)を読む(よむ)とすぐに文語体が目(め)に入る(はいる)。

例えばよく使う(つかう)「~である」を口語体(こうごたい)、つまり話し言葉(はなしことば)に直す(なおす)と、「~です」または「~ます」になる。ほかにも「~だ」や「~なのだ」などもよく使われる。

本やレポートなどを書く(かく)とき、文語体と口語体を混ぜて(まぜて)使うと、おかしくなってしまう。また、文語体は普通(ふつう)の会話(かいわ)で使ってもおかしくなってしまう。敬語(けいご)にもならないので、気をつけて教え(おしえ)なくては。

2011年10月21日金曜日

これからはブラジル!

最近(さいきん)ブラジルも注目(ちゅうもく)されてきたみたい。住んで(すんで)いる私も知らない(しらない)ことがたくさん。

ブラジルについて載って(のって)いました。お時間(じかん)あったら見てみてください!マナウスのことが載っている章(しょう)もあります。これは難しい(むずかしい)ので日本人の方(かた)向け(むけ)。↓
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110307/amr11030720390007-n1.htm 

ちなみに、銀行(ぎんこう)の利息(りそく)がいいのは本当(ほんとう)。投資(とうし)する人が増えて(ふえて)いるのも納得(なっとく)。でも全て(すべて)の税金(ぜいきん)が高い(たかい)ので、それは大変(たいへん)。

クラスで使えそう(つかえそう)な教材(きょうざい)サイト、またまた見つけました!

上級(じょうきゅう)になると間違い(まちがい)さがしゲームで、どこが間違って(まちがって)いるか日本語で答えさせるのもおもしろいです。↓
http://kotoba.littlestar.jp/machigai-h.html

更に絵カードのいいサイト見つけました。↓
http://kotoba.littlestar.jp/kcard.html

今日はすごい雨(あめ)だった。でも、私は暑い(あつい)季節(きせつ)よりもこんな季節(きせつ)のほうが好き。さてさて、24日はマナウスの市政(しせい)記念日(きねんび)。休日(きゅうじつ)なのでゆっくり休めそう。

2011年10月17日月曜日

本当に(ほんとうに)めんどうくさい助数詞(じょすうし)

日本語で難しい(むずかしい)ものの中に助数詞(じょすうし)がある。日本語は物(もの)によって数え方(かぞえかた)が違う(ちが)。生徒にはそれがわかりづらくてしょうがない。

例えば、簡単(かんたん)なものでいうと、

長いものには「本(ほん)」、機械(きかい)には「台(だい)」、動物(どうぶつ)には「匹(ひき)」を使う。

ところが、この「本」も本数(ほんすう)によって「ほん」だったり、「ぽん」だったり、「ぼん」だったりする。実(じつ)に複雑(ふくざつ)。

動物の「匹」だって、「ぴき」になったり、「びき」になったり。しかも大きい動物には「頭(とう)」をつかったりするから、ややこしくてしょうがない。細かく(こまかく)分けると(わけると)、この助数詞、何百種類(なんびゃくしゅるい)もあるらしい。

簡単な(かんたんな)表(ひょう)つけておきます。↓


むかしはテープの数え方(かぞえかた)も教えた(おしえた)が、今はもう聞かれない(きかれない)かぎり教えない。テープがもうほとんどなくなってしまったから。イスの数え方も今は「脚(きゃく)」ではなく「個(こ)」を使う人も多い(おおい)。

ことばは生きているもの(いきているもの)。時代(じだい)によって変わって(かわって)いくのは自然(しぜん)なことなのかもしれない。

助数詞のわかりやすいサイトありました。↓
http://www5b.biglobe.ne.jp/~aiida/kazoekata/kazoekata-index.html

数字(すうじ)と絵(え)カードを使って教える(おしえる)と、生徒にはもっと簡単。ダウンロードをして絵だけ使わせてもらっても便利(べんり)。↓
http://hapilab.obunsha.co.jp/material/min_e_card.html
http://eigonurie.com/card-an.html
http://www.gdayhandout.com/handout3.html

2011年10月13日木曜日

ディベートの授業(じゅぎょう)

ずっと前、上級(じょうきゅう)クラスの生徒の授業(じゅぎょう)で、ディベートを取り上げたことがあった。クラスを2つに分けて、テーマを一つあたえ、1つのグループはそれを肯定(こうてい)、もう一つのグループ否定(ひてい)しなければいけないという条件(じょうけん)を作った。

生徒には一週間(いっしゅうかん)テーマについての情報(じょうほう)を集める(あつめる)時間をあたえ、さらにもう一週間、グループの中で意見をまとめる時間をあたえた。

当日は時間を決め、最初の3分は肯定チームの代表が意見(いけん)を言う。それに対して(たいして)否定チームもまた3分で意見を言う。あとはそれぞれ意見を交換(こうかん)し、ディベートらしくなっていった。

クラスの人数が少なかったので、審判(しんぱん)は私一人。
発表力(はっぴょうりょく)、文法力(ぶんぽうりょく)、また、どれくらい説得力(せっとくりょく)があるかも見た。

普段(ふだん)はずかしがってあまり発言(はつげん)しない生徒も、意見をきくと、きちんと発表した。そして、このディベートの結果(けっか)も期末(きまつ)最後の評価(ひょうか)に加えた(くわえた)。

実(じつ)はこのディベートは、大学時代に自分が受けた授業がヒントとなった。当時(とうじ)、英会話のこの講習(こうしゅう)には15人くらいの生徒がいたので、先生は生徒を3グループに分け(わけ)、一つは肯定グループ、もう一つは否定グループ、そして残りのもう一つは審判グループにして評価(ひょうか)した。

ディベートの授業(じゅぎょう)は、一見(いっけん)あまり大事ではないように思えるが、自分の意見を他(ほか)の言語(げんご)できちんと伝える(つたえる)テクニックを覚える(おぼえる)ためには必須(ひっす)だと思う。もしかしたら、いつか日本語を使って生活(せいかつ)する生徒、またはもう使って生活している生徒がいるかもしれない。

忘れがちだが、これからも生徒の将来(しょうらい)のことも考えて(かんがえて)、授業をしていきたい。上級の生徒の担当(たんとう)にまたなることがあったら、ぜひまた授業でも取り上げてみたい。

2011年10月12日水曜日

なが~いスト

やっと郵便局(ゆうびんきょく)のストが終わった。わずかな賃金(ちんぎん)値上げ(ねあげ)を主張(しゅちょう)しての28日間。マナウスは先週、通常(つうじょう)に戻った(もどった)が、サンパウロ州(しゅう)やリオ・デ・ジャネイロ州などはしぶとく続けていた。ここブラジルの労働者はよくこうして権利(けんり)を主張するためにストを行う。ちなみに今は銀行(ぎんこう)もスト中。

ブラジルは労働者(ろうどうしゃ)を厚く(あつく)保護(ほご)する国。労働者にとってはありがたいことだと思うが、雇用主(こようぬし)にとってはかなり大変。賃金だって、一度(いちど)上げてしまうと、下げることができない。労働法(ろうどうほう)に反する(はんする)と、すぐに裁判(さいばん)になってしまう。こわい、こわい。

さて、前にお話したオノマトペの説明(せつめい)が「エリンが挑戦(ちょうせん)」のサイトにもありました。各課(かくか)ごとに新しいオノマトペが紹介(しょうかい)されているようです。
ここでは4つだけ例をつけておきます。↓
https://www.erin.ne.jp/jp/lesson03/basic/onomatope.html
https://www.erin.ne.jp/jp/lesson16/basic/onomatope.html
https://www.erin.ne.jp/jp/lesson17/basic/onomatope.html
https://www.erin.ne.jp/jp/lesson25/basic/onomatope.html

2011年10月9日日曜日

休日(きゅうじつ)の恐怖(きょうふ)

今日の朝、ちょっと買い物(かいもの)に行ったら、すごい人だった。

ここブラジルは10月12日が子どもの日、さらにカトリックのノッサセニョーラ・デ・アパレシーダ(聖母)の休日と重なって(かさなって)休日になる。今月はさらに24日もマナウス市の誕生記念日(たんじょうきねんび)でお休み。

休日前はそれでなくてもこんでいるのに、子どもの日があるものだから、お店(みせ)なんかも、みんな「プレゼントを買いに!」とすごい人が押し寄せる(おしよせる)。

しかも、一日とっても暑かったので、夕方(ゆうがた)、ちょっと外(そと)に出ただけで、汗(あせ)だくになってしまった。家の中だと、クーラーをつけているのでわからないが、夜なのに、外は30度以上はある。早く涼しい(すずしい)雨季(うき)がはじまってほしいな。

2011年10月5日水曜日

オノマトぺ

日本語を勉強している人の中で、使い方がむずかしいものに「擬態語(ぎたいご)・擬音語(ぎおんご)」とよばれる、オノマトペがある。オノマトペは簡単(かんたん)に言うと、ものの様子(ようす)や状態(じょうたい)などをあらわすことば。

例えば、①「雨がザーザーふっている。」
      →大きいつぶの雨が切れる(きれる)ことなく降って(ふって)いる。

    ②「雨がポツポツふっている。」
      →小さいつぶの雨が降りはじめた時の様子(ようす)。

を見てみると降り方(ふりかた)によって使うオノマトペがちがうことがわかる。

ここマナウスには日本語が話せるお医者(いしゃ)さんが数人いる。日伯の敷地内(しきちない)にも内科(ないか)のクララ先生、歯医者(はいしゃ)のカナコ先生がいる。二人は私がマナウスで初めて担当(たんとう)したクラスの生徒だった。患者(かんじゃ)さんと話すときにオノマトペが必要(ひつよう)になるかもしれないと、授業(じゅぎょう)でとり上げたことがあった。

例えば、①「おなかがゴロゴロして痛い(いたい)。」
      →おなかがくだっているときに使うことが多い。

     ②「おなかがチクチクして痛い(いたい)。」
      →針(はり)でさしたように痛い。

仕事(しごと)で使うこと、興味(きょうみ)があることは特に覚える(おぼえる)のが早い。クララ先生は今でもオノマトペを上手(じょうず)に使っている。
日本で日本語を勉強している外国人はオノマトペを覚える(おぼえる)のが早い。それくらい日本人が使う(つかう)から。

オノマトペのおもしろいサイトを見つけたので紹介。↓
http://portal.nifty.com/special05/12/26/ ←70%くらはあってるかなぁ…。

時間ができたら、オノマトペの練習問題も作ってみたい。

2011年10月4日火曜日

ケリード・問題集(もんだいしゅう)をつかって

朝(あさ)から日伯へおじゃま。JICAのシニアボランティアで派遣(はけん)されている鶴田(つるた)先生が、一時帰国(いちじきこく)から帰って(かえって)きていた。

しかも能力試験用(のうりょくしけん)の問題集(もんだいしゅう)をたくさん持って(もって)帰ってきてくれた。これは国際交流基金(こくさいこうりゅうききん)に8割(はちわり)を負担(ふたん)してもらって買った(かった)ものらしい。日伯(にっぱく)学校もたくさん本がふえていく!とっても恵まれて(めぐまれて)いると思う。

ところで、こうした問題集、みんなはどのように使うのかな…。私はただ問題をとかせて、そのまま答え(こたえ)合わせをしたりしない。例えば、同じ意味(いみ)を聞いているこんな選択(せんたく)問題だったら、

問題例)来週(らいしゅう)の会議(かいぎ)をことわってください。

  ェックして ②リザーブして ③キャンセルして ④リマインドして


答えは③だけど、答えを教えた後(おしえたあと)で、その他(ほか)の言葉(ことば)をどんな時に使うかも教えてあげる。
さらにカタカナ言葉も教える。

読解(どっかい)の問題だったら、声(こえ)に出して読ませてから答え合わせ。文章(ぶんしょう)を読ませたら、生徒(せいと)がわかっているか、わかっていないか、だいたいわかるから。でも、先生が読むのが苦手(にがて)だったら困る(こま)から、とにかく先生も練習のときは声を出して本を読むといい。

音声(おんせい)が出る絵本も生徒に読んであげるのにいい練習。↓


子ども新聞(しんぶん)のサイトにも授業で使えそうなものがあるので、紹介(しょうかい)。↓
http://mainichi.jp/life/edu/maishou/naze/ (ちょっとむずかしいかも)

2011年10月2日日曜日

ブラジルって、こんな感じ(かんじ)

昨日(きのう)の午後(ごご)はサッカー観戦(かんせん)。ブラジルといえば、コーヒーとサッカーと言われているが、本当(ほんとう)

もちろん人によっては違う(ちがう)が、コーヒーは濃く(こく)落して(おとして)、砂糖(さとう)を入れ(いれ)、グイッと飲む(のむ)っていうのが一般的(いっぱんてき)。しかもスーパーや血液(けつえき)などを検査(けんさ)するところにもあったりする。最近(さいきん)は糖尿病(とうにょうびょう)の人用(ひとよう)なのか、sem açucar(さとうなし)があるところもある。

サッカーは、とにかくすごい。もちろんみんなっていうわけじゃないけれど、それぞれ応援(おうえん)しているチームがある。ちなみに私の場合(ばあい)はフラメンゴ。旦那(だんな)の影響(えいきょう)で娘(むすめ)までファンになってしまった。でも、実(じつ)は私一人最近(さいきん)サントスの応援(おうえん)にも力(ちから)が入って(はいって)いる…。エラノとネイマーが好き(すき)だから。

脱線(だっせん)、脱線。で、ワールドカップのときなんか、工場(こうじょう)がストップしてしまう。ブラジル戦(せん)に合わせて、休日(きゅうじつ)を調節(ちょうせい)してしまったりもする。さすが、ブラジル。完全(かんぜん)にサッカー狂(きょう)。でも、そんなところが好き。

また見つけました。役(やく)に立つ(たつ)サイト。

漢字のプリントにはこのサイトもおすすめです。↓

2011年10月1日土曜日

子どもクラス教師会議(きょうしかいぎ)


今日の教師会議(きょうしかいぎ)で教科書作り(きょうかしょづくり)の話題(わだい)になった。
「大人(おとな)の教材(きょうざい)は多い(おおい)が、子どもたちの練習問題(れんしゅうもんだい)を見つけるのが大変(たいへん)だから、どうしたらいいか。」と、さゆり先生(せんせい)から聞かれた(きかれた)。

前(まえ)にもさゆり先生が同じ(おなじ)質問(しつもん)をしていたので、私が問題を探して(さがして)みると言っていたのに、無責任(むせきにん)にも今日まで忘れて(わすれて)いた。(ごめんなさい、さゆり先生!)

子どもクラスの担当(たんとう)の先生は私を入れて8人。若い(わかい)先生もみんなよくがんばっている。 みんなどんなものを求めて(もとめて)いるのかな~。参考(さんこう)になりそうなものを紹介(しょうかい)。これからも、見つけたらのせていきます!

ひらがな・カタカナ・漢字(かんじ)などの練習(れんしゅう)↓
http://kotoba.littlestar.jp/meiro-p2.html ←こちらは「しりとり」などもあります。

おりがみ↓

2011年9月30日金曜日

子どもクラスの生徒(せいと)たち

今日は子どもクラスの授業(じゅぎょう)があった。クラスは10人。年齢(ねんれい)は8歳(さい)~13歳。9割(わり)が日系人(にっけいじん)。非(ひ)日系人はダニエル君(くん)だけ。でも、よくがんばっている。てつや君、ゆかりちゃん、ひろき君は日本にも住んで(すんで)いたことがある。リエちゃんとアマンダちゃんはおとなしいが、一つ一つの課題(かだい)をていねいにする。さらちゃん、みゆきちゃん、花ちゃんは日本人と変わりなく(かわりなく)お話(はなし)できる。カリウ君はムードメーカー。

色々(いろいろ)な性格(せいかく)の子どもがいる。声(こえ)が大きい子(おおきいこ)、小さい子(ちいさいこ)、字が上手(じょうず)な子、教科書(きょうかしょ)を縦(たて)にして体(からだ)をよじりながら字(じ)を書く(かく)子。みんなそれぞれの個性(こせい)があって、みんな必ず(かならず)いいところがある。

漢字を書く時(とき)に体(からだ)がよじれていれば、それを直して(なおして)書かせる。書き順(じゅん)を間違って(まちがって)書いたら、注意(ちゅうい)する。話(はなし)が止まらない(とまらない)子がいたら、その子にたくさん質問をして答えてもらう。 休み時間が終わってもジュースを飲んでいる子がいたら、教室(きょうしつ)の外(そと)で飲み終えて(のみおえて)もらい、授業中(じゅぎょうちゅう)に飲み食い(のみくい)はさせない。

私と子どもたちとの間(あいだ)にルールがある。子どもたちは素直(すなお)にそれを聞いてくれる。子どもたちがかわいくでしょうがない。そして、その子どもたちが私よりも大きくなって、それでも先生と呼んで(よんで)くれるのがうれしい。 日本語を続けて(つづけて)勉強(べんきょう)してくれるのが、本当に(ほんとうに)うれしい。

マナウスって…

みんなが抱く(いだく)マナウスのイメージって、どんなのだろう。

こんな感じ(かんじ)?


それともこんな感じ?
 ブロッコリーみたい…。

でも本当(ほんとう)のマナウスって、こんな感じ。
ネグロ河の河岸

こんなものがある。
アマゾナス劇場
劇場の中
 こんなものもある。
リオ・ネグロ宮殿
ネグロ河沿い

11年前(まえ)、はじめてマナウスを上空(じょうくう)から見たとき、思わず(おもわず)「すごい!!!」と言った(いった)。
ジャングルジャングル、森(もり)!森!森!それが、その森をぬけると突然(とつぜん)ビルばっかりの街が目に入ったから。
ショックだった。
今はあの頃(ころ)よりも、もっと、もっと森が減って(へって)いっている。
マンションばっかり増えて(ふえて)、木がバッサバッサと切られて(きられて)いる。

この先(さき)、どうなっていくんだろう…。マナウス。

外国人学習者(がいこくじんがくしゅうしゃ)のクセ

日本で日本語を教えて(おしえて)いたころ、中国人(ちゅうごくじん)と韓国人(かんこくじん)の生徒(せいと)が多かった(おおかった)。中国人の生徒は漢字(かんじ)もよく知って(しって)いるので、言葉(ことば)や文法(ぶんぽう)を覚える(おぼえる)のがとても早かった(はやかった)が、問題(もんだい)はイントネーションだった。

韓国人の生徒も、中国人生徒と並んで(ならんで)文法等(とう)を理解(りかい)するのがとても早かった(はやかった)が、問題は発音(はつおん)だった。

アメリカ人の生徒の特徴(とくちょう)は、やはり日本語を強弱(きょうじゃく)で発音しようとしていることだった。日本語のアクセントは英語(えいご)と違って(ちがって)高低(こうてい)アクセント。つまり強さ(つよさ)を変えて(かえて)発音(はつおん)するのではなく、どちらかといえばイントネーションがポイントなので、強弱アクセントに慣れて(なれて)いる彼ら(かれら)にとっては、かなり難しかった(むずかしかった)に違いない(ちがいない)。

他(ほか)にもペルー、メキシコ、ブラジル、ドミニカ、ロシア、ウクライナ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、モンゴル、フランス、ドイツ、タイ、インド、カザフスタンなどなど、まだまだいたはず。でも地理(ちり)がとっても苦手(にがて)な私(わたし)が、全部(ぜんぶ)思い出す(おもいだす)のはかなり難しい(むずかしい)…。当時(とうじ)私が聞いた(きいた)ことのない国(くに)の生徒もいた。

ここブラジルの生徒は、もちろん人によって個人差(こじんさ)があるが、アメリカ人と同じく(おなじく)強弱アクセントを使う(つかう)人が多いように思える。強弱アクセントで話すポルトガル語(ご)を国語(こくご)としているので納得(なっとく)はできるが、一度(いちど)そのように癖(くせ)がついてしまうと、直す(なおす)のが結構(けっこう)難しい。だから、一番(いちばん)最初(さいしょ)にどんな先生に習う(ならう)かが重要(じゅうよう)なポイントになってくる。

私が今教えている日伯日本語学校は(再び(ふたたび)説明(せつめい)するが)、今とてつもなく大きい。だから日本語を教えている先生も20人を超える(こえる)。初級(しょきゅう)クラス担当(たんとう)の先生も色々(いろいろ)。生徒が話すイントネーションを聞くと、担当の先生と全く同じだったりする。そういう意味でもかなり改善(かいぜん)が必要(ひつよう)だと思う。

2011年9月29日木曜日

今の日本語学習者って…

私が日本語(にほんご)を教えて(おしえて)いるところは西部(せいぶ)アマゾン日伯協会(にっぱくきょうかい)というところ。日本語の授業(じゅぎょう)は第一期(だいいっき)(2月~6月)と第二期(だいにき)(8月~12月)に分かれて(わかれて)いて、たいてい第一期は600人、第二期は400人~500人が入学(にゅうがく)する。ブラジル内(ない)においても恐らく(おそらく)最も(もっとも)生徒(せいと)の多い(おおい)学校(がっこう)だと思う(おもう)。


私がJICAの青年(せいねん)ボランティアで派遣(はけん)された2000年は、今の半分(はんぶん)の生徒数にも満たない(みたない)、こじんまりとした学校だった。それが、土曜日の午後でも授業が受けられる(うけられる)ようになった4、5年前(くらいだったと思う)から、みるみるうちに生徒(せいと)が増えて(ふえて)いった。


ここ、マナウスにはフリーゾーンの工業地帯(こうぎょうちたい)があって、日本の企業(きぎょう)も40社(しゃ)以上(いじょう)進出(しんしゅつ)している。日本人出向者(しゅっこうしゃ)も多い。そうした会社で働いて(はたらいて)いるブラジル人はとてつもなく多い。ということで、「少しでも仕事がしやすくなれば」とか、「上司(じょうし)と日本語で会話(かいわ)ができれば」と日本語を習い(ならい)に来る人も多かったりする。


そうした人たちも、最初(さいしょ)は「すぐに日本語を話せる(はなせる)ようになって、上司とコミュニケーションをとる!」と夢(ゆめ)見てくるのだが、日本語を覚える(おぼえる)のはそう甘く(あまく)ない。半年(はんとし)勉強(べんきょう)してもすぐに成果(せいか)が見られないと、あきらめてしまう人も少なくない。


一方(いっぽう)で、最近特(とく)に増えてきているのが、日本のアニメファンの生徒たち。「アニメなんて!」などと、侮れない(あなどれない)。「日本のアニメを日本語で見たい!」と思ってくれるのなら、これまた立派(りっぱ)な動機(どうき)。更(さら)にコスプレなんかも流行っていて(はやっていて)、グループまでできてしまったらしい。一年に何度(なんど)かそうした話題(わだい)が地元(じもと)の新聞(しんぶん)に載って(のって)いるところを見ると、なかなか好きな人も多いのでは。しかし、私としては未だに(いまだに)抵抗(ていこう)を感じる(かんじる)のは、おばさんになった証拠(しょうこ)だろうか

2011年9月28日水曜日

今までの私(わたし)

ちょうど20年前(ねんまえ)、高校(こうこう)の語学研修(ごがくけんしゅう)で初めて(はじめて)アメリカへ行き(いき)、一か月(いっかげつ)ほどホームステイをさせてもらった。ホームステイ先(さき)に3人の小さい(ちいさい)男の子(おとこのこ)がいて、ことあるごとに「日本語(にほんご)でなんていうの?」と聞いて(きいて)きた。始め(はじめ)のうちは簡単(かんたん)に答えて(こたえて)いたが、いくつか難問(なんもん)に当たった(あたった)のを覚えて(おぼえて)いる。「日本人ていっても、結構(けっこう)日本語をわかってないもんだなぁ。」と思った(おもった)。

日本に戻って(もどって)から、本屋(ほんや)で『日本語教育能力検定試験(にほんごきょういくのうりょくけんていしけん)』という問題集(もんだいしゅう)を見(み)つけて買った(かった)が、中身(なかみ)を見てみたら、あまりおもしろそうではなかったので興味(きょうみ)を失くし(なくし)、そのまま部屋(へや)の本棚(ほんだな)にしまっておいた。

大学(だいがく)を卒業(そつぎょう)し、そのまま就職(しゅうしょく)をする予定(よてい)だったが、地下鉄(ちかてつ)で日本語教師養成学校(にほんごきょうしようせいがっこう)のチラシを見て急に(きゅうに)興味がわいてきた。結局(けっきょく)、突然(とつぜん)進路(しんろ)を変え(かえ)、その学校に通う(かよう)ことにした。

半年(はんとし)で学校を卒業(そつぎょう)し、その後(あと)、札幌(さっぽろ)のにほんごボランティアグループ「STEP.J!」に所属(しょぞく)しながら2年(ねん)ほどいろいろな国(くに)の人に日本語を教えた(おしえた)。当時(とうじ)、このグループはまだできたばかりで、先生を担当(たんとう)した者(もの)もアシスタントの者も、ほとんどが経験(けいけん)のないものだった。それが逆に(ぎゃくに)良かった(よかった)のではないかと思う。グループのメンバーは皆(みな)教案(きょうあん)をまじめに作り(つくり)、会議(かいぎ)を頻繁(ひんぱん)に行い(おこない)、研修(けんしゅう)があるごとに参加(さんか)した。生徒の身(み)になって、みんなが授業(じゅぎょう)を計画(けいかく)した。生徒も着々と(ちゃくちゃくと)増えて(ふえて)いった。

この経験があったからこそ、今の私があると思う。生徒の質問(しつもん)に答える(こたえる)ことによって、自分(じぶん)の勉強(べんきょう)になり、生徒の成長(せいちょう)も見る(みる)ことができる。1年前(まえ)に全く(まったく)話せなかった(はなせなかった)生徒が、普通(ふつう)の会話(かいわ)を話せるようになる。見ていて、生きがい(いきがい)を感じた(かんじた)。

時間(じかん)がたつのは本当に(ほんとうに)早い(はやい)。手探り(てさぐり)状態(じょうたい)で始めた(はじめた)日本語の授業も、来年(らいねん)で15年を迎える(むかえる)。今まで教えてきた生徒の数(かず)も、1千人(せんにん)は超えた(こえた)。道(みち)で昔(むかし)の生徒に声(こえ)をかけられても、すぐに名前(なまえ)が出てこない(でてこない)。
「あ~、あの子、8年位前(くらいまえ)に教えたな…。ちょっとふっくらしたな…。…で、名前何だっけ???」
私はこれが一番(いちばん)嫌い(きらい)。名前を覚えて(おぼえて)いないのがとっても失礼な(しつれいな)ことだと感じる。だって向こう(むこう)は「きょうこせんせ~い!!」って声をかけてくれるから。意地(いじ)でも思い出そう(おもいだそう)とする。思い出すのに5分(ふん)はかかる。たまに10分。でも、最近(さいきん)はこれすらできない…。

ネットなどに疎い(うとい)私がブログを始めようと思ったのも、こうしたことを回避(かいひ)するため。生徒のことや、生徒が出してくれた質問(しつもん)を日記(にっき)のように書き留めて(かきとめて)おきたい。思い出したくても思い出せないことでも、これを見てパッと思い出せるように。根(ね)がマメな方(ほう)じゃないので毎日(まいにち)の更新(こうしん)は無理(むり)だと思うけど。