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2017年9月26日火曜日

弁論大会(べんろんたいかい)・お話(はなし)大会 2017

今年(ことし)も23日に弁論大会・お話大会がおこなわれた。今年の申込者(もうしこみしゃ)はなんと両大会あわせて67人。

弁論大会も例年(れいねん)より人数(にんずう)がふえて、20人もいた。

私のクラスの子どもたち3人も、3月から作文(さくぶん)を考え(かんがえ)はじめ、一生懸命(いっしょうけんめい)暗記(あんき)して大会に臨んだ(のぞんだ)。

当日(とうじつ)の練習(れんしゅう)では、ナーバスになり、あきらめたがっていた子もいたが、とにかく今までがんばってきたのだから、結果(けっか)はともあれ、がんばろうとはげまし、出場(しゅつじょう)させた。

そして無事(ぶじ)、みんな入賞(にゅうしょう)。

左(ひだり)からエンヒッキくん、ミチカちゃん、ナオミちゃん

大人(おとな)のクラスは、娘(むすめ)が大きくなるまで何年間(なんねんかん)も離れて(はなれて)いたが、去年(きょねん)から担当(たんとう)にもどしてもらったので、今年はひさしぶりに弁論大会にも二人生徒を出場させた。

連邦大学(れんぽうだいがく)の日本語学科(にほんごがっか)で勉強(べんきょう)している生徒や、ほかの日本語教育機関(きょういくきかん)で勉強している生徒も多く(おおく)、本当にすばらしい発表(はっぴょう)ばかりだった。

こちら二人もナーバスになっていたが、すばらしい発表でどちらも入賞。さらに来月(らいげつ)サンパウロでおこなわれる全国(ぜんこく)大会にも出場させてもらうことになった。

総合得点(そうごうとくてん)1位のパメラさんと2位のユミさん
私は、生徒たちとスピーチの練習(れんしゅう)をするのが大好き(だいすき)。練習をかさねていくごとに、上手(じょうず)になっていくのが見られると、うれしくてたまらない。そして、大会が終わって、生徒たちのよろこぶ顔を見るときが最高(さいこう)の瞬間(しゅんかん)だと思う。これは、私たち日本語を教える側(がわ)でしか味わう(あじわう)ことのできないよろこびで、このような機会(きかい)をもらうことができて、本当にありがたいと思う。

さて、全国大会に出場する二人には、もう少しの間(あいだ)、いっしょにがんばってもらわないと。

2017年9月21日木曜日

ベネズエラからの移民(いみん)

ベネズエラが経済危機(けいざいきき)におちいってから、ブラジルへの移民がふえてきた。ここ、マナウスでは逃げて(にげて)きたベネズエラ人がたいへん多く(おおく)見られるようになった。

特に(とくに)今年(ことし)に入り、路上(ろじょう)であかちゃんを抱いた(だいた)ベネズエラ原住民女性(げんじゅうみんじょせい)が、信号(しんごう)で止まった(とまった)車(くるま)のところへきて、お金(かね)を頼む(たのむ)光景(こうけい)が、いたるところで見られていた。

自国(じこく)から逃げてきたベネズエラ人は、まず、マナウスからバスで11時間(じかん)ほどのボアビスタという町(まち)からブラジルに入る。

先日(せんじつ)ベネズエラで弁護士(べんごし)として働いて(はたらいて)いた男性(だんせい)が、ボアビスタで野菜(やさい)を売って(うって)いるのがテレビで流れて(ながれて)いた。日々(ひび)わずかな収入(しゅうにゅう)しかなくても、ベネズエラにいるよりは、ずっといいと言っていた。

ところが、ボアビスタでは彼ら(かれら)を全て(すべて)うけいれられるほど十分な(じゅうぶんな)仕事(しごと)がないので、さらにマナウスにやってくる。

そして、バスターミナルの近く(ちかく)で、野宿生活(のじゅくせいかつ)というパターンが多い。

その後(ご)、マナウス市(し)でこうして逃げてきた人たちのために、緊急宿舎(きんきゅうしゅくしゃ)がつくられ、信号近く(ちかく)にいた女性のすがたが、少しへったような気がするが、今もベネズエラ人がふえつづけ、彼ら全ての健康面(けんこうめん)や食料面(しょくりょうめん)をサポートしきれていないのが現状(げんじょう)である。

2010年にハイチからの難民(なんみん)受け入れ(うけいれ)をはじめたことをみても、やはりこの国(くに)は、くる人を拒まない(こばまない)国なんだなと思う。今、ブラジルの景気(けいき)も決して(けっして)良い(よい)とはいえない。ここ、マナウスでもその影響(えいきょう)で仕事(しごと)をなくした人が今もあふれている。しかし、今のベネズエラの人にとってみれば、ここが唯一(ゆいいつ)、生きのびていくことができる場所(ばしょ)なのかもしれない。

一日でも石油大国(せきゆたいこく)ベネズエラの政治形態(せいじけいたい)がよくなり、国民(こくみん)が住み(すみ)やすい国になってくれることをのぞんでやまない。