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2012年10月26日金曜日

「知らない(しらない)」と「わからない」の違い(ちがい)

生徒(せいと)に「明日(あした)、何(なに)をしますか。」ときいたとき、よく「知りません(しりません)。」と答え(こたえ)られ、とても気(き)になった。

日本人(にほんじん)だったら、まず、「さぁ、まだわかりません。」とか、「まだ決めて(きめて)ません。」と答えるだろう。

こういう質問(しつもん)をしたときに、「知りません。」と答えられると、少し(すこし)冷たい(つめたい)感じ(かんじ)がするのはどうしてだろうか。

「知りません」と「わかりません」の使い方(つかいかた)には、もともと違い(ちがい)がある。

「知りません」ということばは、「そのことについて、情報(じょうほう)をもっていません。」という意味(いみ)が強い(つよい)から、例えば(たとえば)、次(つぎ)のようによく使う。

1.名前(なまえ)は知っていますが、電話番号(でんわばんごう)は知りません。
2.A:「これが終わったら(おわったら)、みんなでどこへ行く(いく)か知ってる。」
  B:「いや、知らない。」←「知っていない。」と答えるのは間違い(まちがい)。

このように、答えを考え(かんがえ)なくてもいいような質問(しつもん)に使うことが多い(おおい)。

これに対して(たいして)、「わかりません」は、考えても答えが見つからないときに使うことに多い。そして、「知りません」の意味(いみ)で使うこともできる。

1.彼(かれ)が来る(くる)かどうか、まだわかりません。
2.答え(こたえ)がわかりません。
3.ポルトガル語(ご)がわかりません。
4.A:「Cさんの電話番号わかる。」
  B:「今(いま)はわからない。」

つまり、先(さき)ほどの質問「明日(あした)、何(なに)をしますか。」で、「知りません(しりません)。」と答えてしまうと、考えたり、答えを見つけようともしないで、答えたように見えるので、もしかしたら冷たく感じる(かんじる)のかもしれない。

ポルトガル語では、「知りません」も「わかりません」も同じ(おなじ)単語(たんご)を使うので、その違いに気(き)づかないのだろう。

使い方はとてもにているが、ちょっとしたニュアンスの違いで、相手(あいて)にあたえる印象(いんしょう)も違ってくるので、気をつけなくてはいけない。

2012年10月14日日曜日

習字(しゅうじ)の授業(じゅぎょう)- 子ども編(へん)

昨日(きのう)、子どもの授業(じゅぎょう)で習字(しゅうじ)をした。

休日(きゅうじつ)にはさまれての授業だったので、来た(きた)のはたった4人(にん)。

サンパウロとちがい、ここでは、筆(ふで)や墨(すみ)、半紙(はんし)を買う(かう)ことができない。だから、道具(どうぐ)は全て(すべて)私(わたし)のを家(いえ)からもっていった。

2時間(じかん)の授業のうち、はじめの30分(ぷん)は、新しい(あたらしい)漢字(かんじ)を教え(おしえ)、残り(のこり)の1時間半(じかんはん)を習字につかった。

まずは、筆の持ち方(もちかた)と姿勢(しせい)から。

ブラジルの学校(がっこう)は、鉛筆(えんぴつ)の持ち方や姿勢を注意(ちゅうい)しない(と思う)。だから、大人(おとな)でもすごい格好(かっこう)で字(じ)を書く(かく)人(ひと)がたくさんいる。

私のクラスの子どもたちは、上手(じょうず)に筆を持つことができた。姿勢も正しく(ただしく)して、筆の使い(つかい)方の練習(れんしゅう)。

半紙(はんし)もあまっていないので、まずは四分の一(よんぶんのいち)に切った(きった)新聞(しんぶん)に丸(まる)を書いたり、「一(いち)」を書いて練習した。

ここで何度(なんど)か習字の授業をしているうちに、ひらがなは曲線(きょくせん)が多い(おおい)ので、どうやら初めて(はじめて)書く人にはひらがなよりもカタカナや簡単な(かんたんな)漢字のほうが書きやすいということに気づいた(きづいた)。

子どもたちは去年(きょねん)からずっと漢字(かんじ)を勉強(べんきょう)しているし、ちょうどいい機会(きかい)なので、一番(いちばん)好きな(すきな)漢字を書いてもらった。

みんな真剣(しんけん)。せっかく、払い(はらい)や止め(とめ)ができるようになってきたのに、あっという間(ま)に時間(じかん)をオーバーしてしまった。でも、みんな楽しんで(たのしんで)くれたみたいでよかった。