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2012年10月26日金曜日

「知らない(しらない)」と「わからない」の違い(ちがい)

生徒(せいと)に「明日(あした)、何(なに)をしますか。」ときいたとき、よく「知りません(しりません)。」と答え(こたえ)られ、とても気(き)になった。

日本人(にほんじん)だったら、まず、「さぁ、まだわかりません。」とか、「まだ決めて(きめて)ません。」と答えるだろう。

こういう質問(しつもん)をしたときに、「知りません。」と答えられると、少し(すこし)冷たい(つめたい)感じ(かんじ)がするのはどうしてだろうか。

「知りません」と「わかりません」の使い方(つかいかた)には、もともと違い(ちがい)がある。

「知りません」ということばは、「そのことについて、情報(じょうほう)をもっていません。」という意味(いみ)が強い(つよい)から、例えば(たとえば)、次(つぎ)のようによく使う。

1.名前(なまえ)は知っていますが、電話番号(でんわばんごう)は知りません。
2.A:「これが終わったら(おわったら)、みんなでどこへ行く(いく)か知ってる。」
  B:「いや、知らない。」←「知っていない。」と答えるのは間違い(まちがい)。

このように、答えを考え(かんがえ)なくてもいいような質問(しつもん)に使うことが多い(おおい)。

これに対して(たいして)、「わかりません」は、考えても答えが見つからないときに使うことに多い。そして、「知りません」の意味(いみ)で使うこともできる。

1.彼(かれ)が来る(くる)かどうか、まだわかりません。
2.答え(こたえ)がわかりません。
3.ポルトガル語(ご)がわかりません。
4.A:「Cさんの電話番号わかる。」
  B:「今(いま)はわからない。」

つまり、先(さき)ほどの質問「明日(あした)、何(なに)をしますか。」で、「知りません(しりません)。」と答えてしまうと、考えたり、答えを見つけようともしないで、答えたように見えるので、もしかしたら冷たく感じる(かんじる)のかもしれない。

ポルトガル語では、「知りません」も「わかりません」も同じ(おなじ)単語(たんご)を使うので、その違いに気(き)づかないのだろう。

使い方はとてもにているが、ちょっとしたニュアンスの違いで、相手(あいて)にあたえる印象(いんしょう)も違ってくるので、気をつけなくてはいけない。

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