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2017年9月21日木曜日

ベネズエラからの移民(いみん)

ベネズエラが経済危機(けいざいきき)におちいってから、ブラジルへの移民がふえてきた。ここ、マナウスでは逃げて(にげて)きたベネズエラ人がたいへん多く(おおく)見られるようになった。

特に(とくに)今年(ことし)に入り、路上(ろじょう)であかちゃんを抱いた(だいた)ベネズエラ原住民女性(げんじゅうみんじょせい)が、信号(しんごう)で止まった(とまった)車(くるま)のところへきて、お金(かね)を頼む(たのむ)光景(こうけい)が、いたるところで見られていた。

自国(じこく)から逃げてきたベネズエラ人は、まず、マナウスからバスで11時間(じかん)ほどのボアビスタという町(まち)からブラジルに入る。

先日(せんじつ)ベネズエラで弁護士(べんごし)として働いて(はたらいて)いた男性(だんせい)が、ボアビスタで野菜(やさい)を売って(うって)いるのがテレビで流れて(ながれて)いた。日々(ひび)わずかな収入(しゅうにゅう)しかなくても、ベネズエラにいるよりは、ずっといいと言っていた。

ところが、ボアビスタでは彼ら(かれら)を全て(すべて)うけいれられるほど十分な(じゅうぶんな)仕事(しごと)がないので、さらにマナウスにやってくる。

そして、バスターミナルの近く(ちかく)で、野宿生活(のじゅくせいかつ)というパターンが多い。

その後(ご)、マナウス市(し)でこうして逃げてきた人たちのために、緊急宿舎(きんきゅうしゅくしゃ)がつくられ、信号近く(ちかく)にいた女性のすがたが、少しへったような気がするが、今もベネズエラ人がふえつづけ、彼ら全ての健康面(けんこうめん)や食料面(しょくりょうめん)をサポートしきれていないのが現状(げんじょう)である。

2010年にハイチからの難民(なんみん)受け入れ(うけいれ)をはじめたことをみても、やはりこの国(くに)は、くる人を拒まない(こばまない)国なんだなと思う。今、ブラジルの景気(けいき)も決して(けっして)良い(よい)とはいえない。ここ、マナウスでもその影響(えいきょう)で仕事(しごと)をなくした人が今もあふれている。しかし、今のベネズエラの人にとってみれば、ここが唯一(ゆいいつ)、生きのびていくことができる場所(ばしょ)なのかもしれない。

一日でも石油大国(せきゆたいこく)ベネズエラの政治形態(せいじけいたい)がよくなり、国民(こくみん)が住み(すみ)やすい国になってくれることをのぞんでやまない。

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