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2013年9月11日水曜日

「楽し(たのし)がる」

先日(せんじつ)、子どもと遊んで(あそんで)いるときに、「楽し(たのし)がって、あそんでいたら」と聞いて(きいて)、少し(すこし)違和感(いわかん)を感じた(かんじた)。その時(とき)は「おもしろがって、あそんでいたら」というよと直した(なおした)。

「楽しがる」は一体(いったい)正しい(ただしい)のだろうか。

「~がる」はふつう、だれかの様子(ようす)や気持ち(きもち)をほかの人(ひと)が表す(あらわす)時に使う(つかう)。

例えば、「ほしい」や「~たい」ということばは、自分(じぶん)の気持ちを伝える(つたえる)時に使うので、

「私(わたし)は車(くるま)がほしい。」ということはできても、
「彼(かれ)は車がほしい。」というと、不自然(ふしぜん)になる。

この場合(ばあい)、「彼は車をほしがっている。」とか「彼は車がほしいらしい。」というふうに表現(ひょうげん)するのが正しい。

「悲しい(かなしい)」を「悲しがる」と使うのであれば、「楽しがる」も、気持ちをあらわすことばに「~がる」をつけているだけなので、文法上(ぶんぽうじょう)は正しいことになる。

では、なぜ違和感を感じるのだろう。

私が思うところ、誰か(だれか)の「楽しい」という気持ちを表現するとき、「楽しがる」よりも、「楽しむ」ということばをよく使う。

最初(さいしょ)の例(れい)でいえば、

「楽しんであそんでいた。」(→楽しむ+で)というのが、聞き(きき)なれた表現だと思う。

文法上では正しくても、あまり使われていない表現を使うと人に違和感をあたえるので、ただ、直してあげるのではなく、それがどうしてまちがっているのかを追究(ついきゅう)することも大事(だいじ)だなと感じた一日(いちにち)だった。

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